高山本線 飛騨古川〜猪谷間は、10月の台風23号による被害を受け、現在も不通が続いています。
(実際に被害があるのは飛騨細江〜猪谷ですが、運転取扱いの関係で飛騨古川〜猪谷が不通とされています。)
打保駅に取り残されているというキハ48がどうしても気になっていたので、台風の被害から1ヵ月ということもあり11/21、思い切って車を走らせてみました。11/18に復旧した、高山〜上枝間の川上川橋梁の様子を見た後、飛騨細江の先のR41との分岐点から高山線沿いに走るR471へ入り、角川でR360を北へ進みます。
(周辺の地図はこちら)途中、角川まで何度か川とクロスする鉄橋については、パッと見では被害が見られず安堵していましたが、その先の坂上ダム下流の鉄橋1本目(第9宮川橋りょう)が全壊、2本目(第10宮川橋りょう)は橋台の土が流されて線路は宙吊りという状況。
坂上駅に立ち寄ってみました。 |
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坂上駅構内 信号機類は消灯 |
運転休止を知らせる張り紙は一切無し。 |
坂上駅の先からはR360の被害もひどくなり通行止め。 |
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打保駅構内を高山方から |
2番線にキハ48 5803+キハ48 6810が抑止。 |
駅前に積まれた橋梁用枕木。近々に交換予定があったのだろうか? |
待合室の中。こちらにも運転休止の張り紙は無い。 |
このキハ48は抑止時刻もろもろを考えると、10/20の1832Dで到着後そのまま運転打ち切りになったと思われます。
おでこの幕は「回送」表示になっていました。打保駅前後の路盤は、不通区間内では最も被害が大きい場所と思われます。
坂上方の川沿いに走るところはバラストがすべて流失&線路はぐにゃぐにゃに曲がり、杉原方は路盤が国道とともに完全に失われている区間が数百メートルあります。
前にも後ろにも進めず、打保のキハ48は当分放置される状態が続くでしょう。。。
打保駅から高山方に向かうと、川沿いの線路はぐにゃぐにゃ・・・ |
線路の下の砂利はすべて流され、宙吊りになっている。 |
猪谷方は路盤が完全に流失・・・ |
線路はまるで模型のように曲がってしまっている |
杉原トンネル北口の様子 |
打保〜杉原間にある杉原トンネルは、孤立状態の住民のために、線路上にコンパネを敷き、歩道として活用されています。 |
猪谷に到着する850D(キハ120 347) |
高山〜上枝の復旧区間(川上川橋梁)を行く1029D |
地元の新聞によれば、この不通区間の復旧費用は約100億円と見積もられたそうです。
冬季に積雪が多いところでもあり、早急な復旧を望みたいものです。このページ内の写真はすべて '04/11/21 筆者撮影