JR東海 キハ40系改番(車歴)一覧表

キハ40 6009
キハ40 6009 伊勢鉄道線 河芸〜東一身田 '98/11/01 Photo:ROKU

書籍・現車確認などの情報からまとめてみました。
もし相違点等お気づきの点がございましたら、メールにてお知らせいただければ幸いです。m(__)m
〜 Special Thanks to ROKU 〜

「車番」は、2003(平成15)年10月1日以降の車番です。
(*印は2000(平成12)年度、#印は2002(平成14)年度、※印は2003(平成15)年度改番車)
「冷房改造日」で、○印は「エンジン換装による改番」と同時施工です。
車番をクリックすると、別ウインドゥで画像を表示します。

  なお、本件に関する現業機関への問い合わせはご遠慮ください。

形 式 車 番 エンジン
換装後
新番号
オリジナル 落成日 製造 新製配置 エンジン換装
による改番日
冷房改造日 エンジン
換装時
配置区
H11-5
配置区
H11-12
配置区
H12-3-11
配置区
H19-3-18
配置区
H26-11末
配置区
最終配置
・廃車日
キハ40 5501 5501 576 S55.6.27 富士重 美濃太田 H9.8.5 H3.4.30 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H27.12.4
5802 5502 577 H11.3.31 H2.8.23 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.27
3001 5030 2030 S54.11.13 新潟 亀山 H2.2.27 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.4
3002 5031 2031 H2.3.7 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.2
3003 5032 2032 H2.5.29 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.4
6304 6004 2057 S55.3.22 伊勢 H10.3.31 H3.8.31 美濃太田 美濃太田 伊勢 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H28.3.24
3005 5058 2058 H1.3.30 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.7.31
3306 5059 2059 H2.1.6 名古屋 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.2
6307 6007 2111 S56.4.27 奈良 H9.6.2 H2.11.5 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.27
6308 6008 2112 H9.10.8 H3.2.15 美濃太田 美濃太田 伊勢 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.7
6309 6009 2113 H10.2.12 H3.6.20 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.29
3010 5129 2129 S56.5.30 富士重 美濃太田 H2.1.31 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.4
6311 6011 2130 H7.12.20 H3.3.30 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.30
6312 6012 2131 H7.10.13 H3.3.25 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.7
計 14両

形 式 車 番 エンジン
換装後
新番号
オリジナル 落成日 製造 新製配置 エンジン換装
による改番日
冷房改造日 エンジン
換装時
配置区
H11-5
配置区
H11-12
配置区
H12-3-11
配置区
H19-3-18
配置区
H26-11末
配置区
最終配置
・廃車日
キハ47
(WC付)
5001 5001 3 S52.2.4 新潟 福知山 H9.4.28 H1.10.31 名古屋 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
5002 5002 4 H11.6.8 H2.6.23 名古屋 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
計 2両
キハ47
(WC無)
6001 6001 1027 S54.1.22 富士重 福知山 H11.7.30 H3.3.30 名古屋 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
6002 6002 1109 S56.7.17 新潟 H9.10.31 H2.11.2 名古屋 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.4.8
6003 6003 1110 H9.12.25 H2.12.19 名古屋 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
計 3両

形 式 車 番 エンジン
換装後
新番号
オリジナル 落成日 製造 新製配置 エンジン換装
による改番日
冷房改造日 エンジン
換装時
配置区
H11-5
配置区
H11-12
配置区
H19-3-18
配置区
H19-8
配置区
H26-11末
配置区
最終配置
・廃車日
キハ48
(WC付)
5001 5001 1 S56.7.17 富士重 美濃太田 H11.1.22 H2.3.5 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.4
5302 5002 2 H9.6.20 H1.5.29 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.28
5303 5003 3 H6.10.24 H1.2.22 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.24
5501 5501 509 S54.7.17 H8.4.1 H2.10.19 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.7
5802 5502 510 H10.2.20 H3.1.25 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.28
5803 5503 511 H8.12.11 S63.7.8 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.27
5804 5504 512 H10.11.16 H2.6.29 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.7
5805 5505 513 H10.5.30 H3.7.15 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.4.3
5806 5506 514 H11.3.31 H3.5.14 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.27
5807 5507 524 S54.12.6 H9.2.6 H3.7.15 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.28
5508 5508 525 H7.2.28 H1.9.4 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.7
3809 3526 526 H4.7.24 H1.6.15 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H28.3.30
5810 5510 527 H7.6.1 H1.9.18 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.29
5511 5511 528 H10.10.12 H2.9.19 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
3812 3529 529 H4.3.25 H1.3.30 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H28.3.30
5513 5513 530 S54.12.17 H7.9.7 H1.7.12 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
3814 3531 531 S55.2.15 H4.5.26 H1.7.20 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.3.23
3815 3532 532 H4.9.29 H1.9.22 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.29
3816 3541 541 S55.6.24 新潟 H4.11.27 H2.1.11 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.4.8
5817 5517 542 H7.11.13 H2.6.11 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.30
5518 5518 543 H9.12.12 H2.2.20 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.2
計 21両

形 式 車 番 エンジン
換装後
新番号
オリジナル 落成日 製造 新製配置 エンジン換装
による改番日
冷房改造日 エンジン
換装時
配置区
H11-5
配置区
H11-12
配置区
H19-3-18
配置区
H19-8
配置区
H26-11末
配置区
最終配置
・廃車日
キハ48
(WC無)
6001 6001 1001 S56.7.17 富士重 美濃太田 H8.9.13 H2.12.26 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.7.31
6302 6002 1002 H9.4.10 H2.10.12 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.28
6501 6501 1515 S54.7.30 H8.6.18 H3.1.25 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H27.12.2
6502 6502 1516 H10.8.25 S63.7.20 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.4
6803 6503 1517 H10.4.11 H2.11.26 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.4.3
6804 6504 1518 H7.7.31 H1.5.29 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.28
6805 6505 1519 H10.7.29 H2.11.26 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢
H28.3.24
6806 6506 1523 S54.12.24 新潟 H8.12.26 H1.8.8 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H28.3.24
6807 6507 1524 H8.5.20 H1.3.13 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H28.3.24
6808 6508 1525 H10.6.25 H3.2.28 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.27
6809 6509 1526 S54.12.17 富士重 H10.12.14 H3.3.30 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H28.3.30
6810 6510 1527 H8.10.25 H3.5.24 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢 美濃太田 美濃太田 伊勢
H28.3.28
6811 6511 1528 H8.9.20 H1.5.29 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H28.3.24
6812 6512 1529 H8.8.5 H1.6.27 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 伊勢
H28.3.30
6813 6513 1530 S55.2.15 H6.12.26 H1.10.23 名古屋 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.4.8
6814 6514 1531 H7.6.26 H1.11.20 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.7.31
6815 6515 1536 S55.6.24 新潟 H9.8.13 H1.11.22 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.29
6816 6516 1537 H8.3.1 H2.8.2 美濃太田 美濃太田 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢 伊勢
H27.12.2
6517 6517 1538 H8.1.25 H2.3.5 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田 美濃太田
H27.7.29
計 19両

※赤塗りは晩年、国鉄気動車一般色となった車両。
※「最終配置・廃車日」黄塗りは浜松解体分で、H27.11.30現在で解体完了している。その他は全車ミャンマーへ譲渡(笠寺への自力回送日=廃車日となっている)。


「車番」は、2003(平成15)年10月1日以降の車番です。
(*印は2000(平成12)年度、#印は2002(平成14)年度、※印は2003(平成15)年度改番車)
「冷房改造日」で、○印は「エンジン換装による改番」と同時施工です。
車番をクリックすると、別ウインドゥで画像を表示します。

高山本線 753D キハ48 6505(左)と258D キハ48 6514
高山本線 753D キハ48 6505(左)と258D キハ48 6514+キハ48 5507
蘇原 '99/05/29

NOTES:
 国鉄キハ40系気動車は、キハ40形・キハ47形・キハ48形の3形式と、これらの改造により発生した派生形式を指す。1950年代に量産され運用されていたキハ10系の代替、また、キハ55系・キハ20系の代替も視野に入れ、開発された気動車である。1977(昭和52)年から1982(昭和57)年にかけて計888両が製造され、全国各地に配置された。
 キハ40形(両運転台)・キハ48形(片運転台)は客用の片引き戸が車端部2か所に設置されており、キハ47形(片運転台)は都市近郊向けに両引き戸を車体中央に寄せて2か所に設置した構成となっている。

キハ40系 新造時形式・番代別仕様一覧
運転台 客扉 形式 番台区分 仕向地 台車形式(枕ばね方式) デッキ 便所 製作両数
片開き キハ40形 100 酷寒地 DT44(A)・TR227(A)(空気ばね) 150
500 寒地 94
2000 暖地 DT22D・TR51C(コイルばね) 148
両開き キハ47形 0 暖地 DT22D・TR51C(コイルばね) 193
1000 134
500 寒地 DT44(A)・TR227(A)(空気ばね) 22
1500 21
片開き キハ48形 0 暖地・準寒地 DT22D・TR51C(コイルばね) 6
1000 4
300 酷寒地 DT44A・TR227A(空気ばね) 4
1300 3
500 寒地 DT44A・TR227A(空気ばね) 59
1500 50

 なお、「キハ40系」とは制式の系列呼称ではないが、同一の設計思想に基づいて製造された気動車の形式を便宜的に総称したものである。諸元は九州に新製配置されたキハ66/67形をベースにしたが、エンジンについてはDML30HSH(440PS/1,600rpm)という大出力のものではなく、当時の国鉄の技術力・予算に見合った設計・出力のものを搭載することになり、DML30HSHの半載としたDMF15HSA(220PS/1,600rpm)を採用。車体は急行形車両に準じて最大幅2900mmとされ朱色5号(首都圏色)一色塗り、室内はセミクロスシートが配され、居住性が向上した。

  ・キハ40 576・577・2129・2130・2131とキハ48全車(45両)は1979〜1981(昭和54〜56)年に、旧国鉄名古屋局美濃太田機関区へ新製配置。
  ・キハ40 2030・2031・2032・2057・2058・2059・2111・2112・2113とキハ47全車(14両)は1986(昭和61)年11月改正時、 旧国鉄天王寺局伊勢運転区に配置されていた。

 国鉄分割民営化後、両区はJR東海の受け持ちとされ、早速キハ48 500代×5、1500代×5の計10両が伊勢区に転属している。(その後、キハ11の増備が完了した時点?で美濃太田に戻っている)
 こうして、JR東海に所属することになったキハ40系は、イメージアップのため外部塗装を白系にし、窓下にオレンジと緑の所謂湘南色の帯をしめた「JR東海色」への変更が順次行われた。このとき、車内の設備は基本的にそのままとされたので、ボックス座席等に国鉄時代の雰囲気を最後まで残すことになったのである。

【国鉄時代の改造(外付け縦樋の移設)】
 美濃太田機関区へ新製配置されたキハ48 509〜514、1515〜1519の11両について、新製時は前位外板の乗降扉戸袋部分にあった外付け縦樋が、1980(昭和55)年頃に客室窓の第一・第二窓間に移設されている。これは、降雨時の乗降客に配慮したものと思われる。
 なお、この11両以降に配置されたキハ48については、縦樋は運転室付近へ内蔵されたため、初期車と後期車の相違点の1つとなった。

【冷房装置の取り付け改造】
 1989〜1991(平成元〜3)年にかけて、冷房装置取り付けが行われている。機器について、初期改造のもの(伊勢区のキハ40 3000・3300代)は屋根上にインバータクーラーユニット2基が設置されているが、後期改造車はサブエンジンタイプの床下設置とされたので、一見外観は不変である。改造履歴から想像するに、1988(昭和63)年に前者をキハ48 1516(→6502)、後者をキハ48 511(→5503→5803)へ搭載して、比較検討がされたようである。
 なお、キハ48 1516へのクーラーユニット取り付けは車内天井にぶら下げる形で行われ、そのユニットの厚み(高さ)に合わせたダクトの設置に伴い、室内蛍光灯の一部撤去が行われたため、夜の車内は他車に比べて非常に暗いものになった。そこで、キハ40への冷改時は屋根上へのユニット設置に変更されたものと思われる。

【ワンマン運転対応改造】
 1991(平成3)年の東海交通事業城北線開業に伴って同線用に貸し出されたキハ40 2057・2112に対して実施されたのが最初である。翌年10月、武豊線にワンマン列車設定のためキハ40・48が抜擢され、同年3月から順次ワンマン運転機器搭載工事をしていたキハ48×10両とキハ40 5059(当時)が、美濃太田区から名古屋区へ転属している。ワンマン対応化されたキハ48では、デッキの仕切壁が撤去され、キハ40 2000代のような室内となった(このとき、ワンマン対応車を示す改番等は行われていなかった)。
 なお、キハ40 2057(→6004→6304)とキハ40 2112(→6008→6308)は、城北線用キハ11(201・202)が入場の際にはしばしば代車として貸し出されていた。

【エンジン換装改造と改番】
 新製時に搭載されたDMF15HSAエンジンは、キハ40系では車体重量の割に出力が低く、電車に比べ甚だしく加速力が劣るため足並みが揃わず、ダイヤ組成の障害にもなった。そのためJR東海では1990(平成2)年から、キハ85と同じ英国カミンズ製C-DMF14HZ型エンジン(350PS/2,000rpm)に載せ換えを開始し、1999(平成11)年7月までに全車が改造完了した。
 この改造により車番の改番が行われ、初期に改造を受けた名古屋区・伊勢区のキハ40・48は原番+3000に改番されたが、後期に改造を受けたその他の車両(キハ47形を含む)は、キハ75と同じC-DMF14HZB(350PS/2,000rpm)とエンジン型式が変化し、車番についても原番+5000(キハ40 2000代は+4000)で下2桁は所有順のリナンバー方式が採られた。
 さらに、1999(平成11)年12月改正で、高山本線美濃太田〜高山間でワンマン運転を開始するに伴い、ワンマン運転機器搭載車の追加改造が進められ、車番にさらに+300したものが登場。なおかつ前述の初期エンジン換装車は3000代の所有順リナンバーとワンマン対応を示す+300が同時に行われ、オリジナル車番を辿るには極めて困難な状況となった。
 なお、1999(平成11)年5月、名古屋区ローカル運用(武豊線)にキハ75増備車が投入されたため、キハ40×1両とキハ48×10両が名古屋区から美濃太田区へ転属し、美濃太田区のキハ58系を淘汰。さらに1999(平成11)年12月改正で名古屋区運用がキハ85系・キハ75のみに統一されたためキハ47×5両が名古屋区から美濃太田区へ転属するとともに、美濃太田区から伊勢区へ非ワンマン対応車を中心とした16両のキハ40・48が転属し、伊勢区のキハ58系を淘汰している。

 ちなみに1989(平成元)年登場のキハ11-0・100番台は、NDC(新潟鐵工所が開発・製造した軽快標準型気動車)用変速機を使用したため、出力を少し絞ったC-DMF14HZA(330PS/2,000rpm)を搭載している。

【後継車登場後の動き】
 美濃太田区では、2014(平成26)年12月よりキハ25形2次車16両の運用開始により運用減、すると早くも同月8日に美濃太田区から西浜松へ4両が自力廃車回送され、JR東海キハ40系初の廃車が発生した。同月16〜17日に伊勢区からも廃車2両が西浜松へ自力回送されたが、それ以後(2015(平成27)年3月以降)は廃車予定の車両をミャンマーへ譲渡することになり、廃車回送の行先が西浜松から東名古屋港へ変わることとなった。

 2015(平成27)年6月30日限りで美濃太田区のキハ40系運用は消滅した。同年3月20日限りで運用終了した同区のキハ11ともども、検査期限に余裕のあるクルマは伊勢区に転属、そうでないものは3月ダイヤ改定以降順次、ミャンマーへ譲渡のため笠寺へ自力回送した。笠寺からは名古屋臨海鉄道の手により東名古屋港まで甲種輸送されている。

 そして2016(平成28)年3月26日ダイヤ改定で、キハ11鋼製車(3両)とともに、すべてのキハ40系が引退。3月30日までに笠寺への自力回送が終了し、JR東海から国鉄型気動車はすべて姿を消したのである。

  ※参考:ウィキペディア「国鉄キハ40系気動車(2代)」

高山本線 3712D キハ47 5002+キハ47 6002+キハ47 5001+キハ47 6001
高山本線 3712D キハ47 5002+キハ47 6002+キハ47 5001+キハ47 6001
蘇原〜那加 '04/07/04(8:58)

本件に関する現業機関への問い合わせはご遠慮ください。m(__)m


更新日 '18/01/08